日産リーフの購入を検討している方の中には、その加速性能、特に0-100km/hタイムについて詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。電気自動車ならではの静かで力強い走りは大きな魅力ですが、実際のところどのくらいのポテンシャルを秘めているのか気になりますよね。
この記事では、標準モデルはもちろん、航続距離が伸びたe+の加速性能や、スポーティーなnismoモデルの特性、さらには400m、いわゆるゼロヨンタイムに至るまで、日産リーフの動力性能を徹底的に解説します。一部で噂されるGTRとの加速比較の真相にも迫りますので、ぜひ最後までご覧ください。
✅日産リーフのグレード別0-100km/hタイムの目安
✅e+やNISMOモデルの加速性能の特徴
✅ゼロヨン(400m)タイムやGTRとの加速性能比較
✅加速性能を維持するための中古車選びのポイント
リーフの0-100km/h加速性能を徹底解説

- リーフの心臓部!モーターのスペック
- 驚異の瞬発力!e+の加速性能を分析
- nismoモデルが誇る専用チューニング
- 加速に影響を与える車両重量とバッテリー
- 日常域での加速感と乗り心地レビュー
リーフの心臓部!モーターのスペック
新型リーフの鋭い加速を生み出す源は、その心臓部である高性能なモーターにあります。まずは、その基本スペックを理解することが重要です。
- グレードごとのモーター出力の違いを把握できる
- モーターのトルクが加速にどう影響するか理解できる
- 電気自動車特有の出力特性を知ることができる
新型リーフには、主に2種類のバッテリー容量とそれに合わせたモーターが設定されています。40kWhバッテリーを搭載する標準モデルと、60kWhの大容量バッテリーを搭載する「e+」モデルです。両者のスペックには明確な差があり、それが加速性能に直結しています。
モデル | バッテリー容量 | 最高出力 | 最大トルク |
---|---|---|---|
標準モデル (S, X, G) | 40kWh | 110kW (150PS) | 320N・m |
e+ (e+ X, e+ G) | 60kWh | 160kW (218PS) | 340N・m |
表を見てわかる通り、e+は標準モデルに比べて最高出力が大幅に向上しています。最大トルクも向上しており、より力強い加速性能を発揮します。特に注目すべきは、モーターはエンジン車と異なり、回転を始めた瞬間から最大トルクを発生できる点です。これが、信号待ちからの発進などで「スッ」と前に出る、EV特有の気持ち良い加速感につながっているのです。この特性により、スペックの数値以上に体感的な速さを感じやすいのがリーフの大きな魅力と言えるでしょう。
驚異の瞬発力!e+の加速性能を分析
標準モデルでも十分な加速力を誇るリーフですが、e+モデルはその上をいく瞬発力を持っています。ここでは、e+の加速性能がどれほどのものか、具体的なタイムを交えて見ていきましょう。
- e+の具体的な0-100km/hタイムの目安がわかる
- 標準モデルとの加速性能の違いが明確になる
- 高速道路などでの追い越し加速の余裕をイメージできる
リーフ e+の0-100km/h加速タイムは、公式には発表されていません。しかし、国内外のメディアやオーナーによる実測データによれば、おおむね7秒前後という記録が多く見られます。これは、2.5Lクラスのガソリンエンジンを搭載したスポーツセダンに匹敵するタイムであり、日常的な走行シーンにおいて不足を感じることはまずないでしょう。
e+の加速がもたらすメリット
e+のパワフルな加速は、特に高速道路での合流や追い越し時に真価を発揮します。アクセルを踏み込むと、エンジン車のようなタイムラグがなく、即座に力強い加速が得られるため、ドライバーは安心してスムーズに車線変更を行うことが可能です。この余裕のある動力性能は、長距離ドライブの疲労軽減にも繋がります。
標準モデルの0-100km/hタイムが8秒前後であることを考えると、e+は約1秒も速いことになります。この1秒の差は、実際に運転してみると非常に大きく感じられます。静粛性が高い室内で、気づけばあっという間に速度が乗っているという体験は、まさに電気自動車ならではのものです。
nismoモデルが誇る専用チューニング

日産 リーフ 公式
日産のモータースポーツ部門であるNISMOが手掛けた「リーフ NISMO」は、ただ速いだけでなく、「意のままに操る喜び」を追求したモデルです。加速性能においても、特別なチューニングが施されています。
- NISMOモデルの加速における味付けの違いがわかる
- 専用チューニングによる走行性能の向上点を理解できる
- 通常のリーフとのキャラクターの違いを把握できる
リーフ NISMOは、e+とは異なり40kWhバッテリーモデルがベースとなっています。そのため、モーターの最高出力や最大トルクといったカタログスペック自体は標準モデルと変わりありません。しかし、NISMOの真価はスペックの数値には表れない部分にあります。
リーフ NISMO 専用チューニング | |
---|---|
コンピューター(VCM) | より俊敏で伸びのある加速フィーリングを実現する専用チューニング |
サスペンション | 専用チューニングされたサスペンション(スプリング、ショックアブソーバー) |
タイヤ | グリップ性能に優れた18インチハイグリップタイヤ |
エクステリア | 空力性能を向上させる専用エアロパーツ |
NISMOモデルの最大の特徴は、専用のVCM(Vehicle Control Module)チューニングです。これにより、アクセル操作に対するレスポンスが格段にシャープになり、踏み込んだ瞬間から力強い加速が立ち上がります。標準モデルがスムーズさを重視しているのに対し、NISMOはよりダイレクトでスポーティーな加速感を提供してくれるのです。サスペンションやタイヤも専用品となっており、コーナリング性能も向上しているため、ワインディングロードなどを走るのが一層楽しくなるモデルと言えるでしょう。
加速に影響を与える車両重量とバッテリー
車の加速性能を語る上で、パワーだけでなく車両重量も非常に重要な要素です。特に電気自動車であるリーフは、搭載するバッテリーのサイズが重量に大きく影響します。
- バッテリー容量と車両重量の関係性がわかる
- パワーウェイトレシオの考え方が理解できる
- 重量が加速やハンドリングに与える影響を知れる
日産リーフの車両重量は、バッテリー容量によって異なります。当然ながら、大容量のバッテリーを搭載するe+の方が重くなります。
車両重量の目安
- 40kWhモデル:約1,520kg
- 60kWh (e+)モデル:約1,680kg
e+は標準モデルより約160kgも重いことがわかります。
e+は160kgも重いにもかかわらず、標準モデルより速いタイムを記録します。これは、重量増を補って余りあるほどのモーター出力の向上が理由です。車の加速性能の指標の一つに「パワーウェイトレシオ(PWR)」があります。これは車両重量を最高出力で割った値で、数値が小さいほど加速性能が高いとされます。リーフの場合、e+の方がPWRの数値が小さく、加速性能に優れていることが理論的にも裏付けられています。ただし、重量増はコーナリングなどの運動性能には少なからず影響を与えます。リーフはバッテリーを床下に低く配置することで、重量増によるデメリットを最小限に抑え、安定した走り味を実現しています。
日常域での加速感と乗り心地レビュー
0-100km/hタイムのような絶対的な速さも重要ですが、多くのドライバーにとっては日常で使う速度域での加速感や乗り心地の方が大切かもしれません。その点、リーフは非常に優れています。
- 街乗りでのリーフの加速の使いやすさがわかる
- e-Pedalがもたらす運転の快適性を理解できる
- 静粛性の高さが乗り心地に与える好影響を知れる
前述の通り、リーフは発進時から最大トルクを発生するため、街中でのストップ&ゴーが非常にスムーズかつ静かです。信号が青に変わった瞬間、アクセルを少し踏むだけで、周囲の車を静かにリードできます。このストレスのない加速は、同乗者からも好評を得ることが多いでしょう。
特に感動的なのが、坂道での発進や合流です。エンジン車のように唸りを上げることなく、力強く滑らかに登っていきます。この静かで力強い感覚は、一度体験するとやみつきになりますよ。
また、リーフの運転の楽しさを語る上で欠かせないのが「e-Pedal」の存在です。アクセルペダルの操作だけで発進から加速、減速、停止までコントロールできるこの機能は、ペダルの踏み替え頻度を大幅に減らし、運転の疲労を軽減してくれます。特に渋滞時などではその恩恵を強く感じられるはずです。静粛性の高さも特筆すべき点で、エンジン音や振動がないため、車内での会話や音楽をより楽しむことができます。この快適性は、日々の運転をより上質なものに変えてくれるでしょう。
リーフの0-100km/h以外の性能とライバル比較

- サーキットで試される400mタイムの実力
- ゼロヨンタイムから見るリーフの総合性能
- あのGTRに迫る?噂の加速GTRを徹底検証
- ライバルEV車との加速性能比較
- 中古車選びで加速性能を落とさないコツ
- まとめ:新型リーフの0-100性能を再確認
サーキットで試される400mタイムの実力
0-100km/h加速が瞬発力を測る指標だとすれば、400mタイムはそこからの伸びや持続力を含めた総合的な加速性能を測る指標と言えます。リーフの400mタイムはどの程度の実力なのでしょうか。
- 400mタイムが示す加速性能の意味がわかる
- リーフe+の具体的な400mタイムの目安を知れる
- 高速域での加速の伸びをイメージできる
400mタイムも公式発表はありませんが、各種メディアの実測データを見ると、リーフe+で概ね15秒台前半という記録が出ています。これは、3.5LクラスのV6エンジンを搭載したセダンや、一昔前のスポーツカーに匹敵するタイムです。電気自動車は発進加速は鋭いものの、高速域での伸びはエンジン車に劣るというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、リーフe+に関してはその心配は無用と言えるでしょう。
400mタイムの重要性
400mを走り切る頃の通過速度は150km/h以上に達します。つまり、このタイムは日本の高速道路の法定速度を大きく超える領域までの加速性能を示しています。日常でこの性能をフルに使う場面はありませんが、追い越し加速などでアクセルを踏み増した際の、速度の伸びやかさや余裕に繋がっています。
この優れた400mタイムは、160kWというe+のパワフルなモーター出力があってこそ実現できるものです。静かなまま、どこまでも伸びていくかのような加速フィールは、リーフの動力性能の高さを明確に示しています。サーキットのようなクローズドコースで全開走行を試せば、そのポテンシャルの高さに誰もが驚くはずです。
ゼロヨンタイムから見るリーフの総合性能
「ゼロヨン」という言葉は、400mドラッグレースを指す言葉としてクルマ好きにはお馴染みです。このゼロヨンタイムは、単なる加速力だけでなく、トラクション性能や変速のスムーズさ(リーフには変速機はありませんが)など、様々な要素が絡み合って決まります。
- ゼロヨンという指標の持つ意味を理解できる
- リーフがゼロヨンで速い理由がわかる
- 他のスポーツカーとのタイム比較の目安を知れる
前述の通り、リーフe+のゼロヨンタイムは15秒台前半です。参考までに、2.0Lターボエンジンを搭載する代表的なスポーツカーである「スバル WRX S4」のタイムが14秒台後半~15秒台前半であることを考えると、リーフe+が決してファミリーカーという枠に収まらない高い動力性能を持っていることがわかります。
車種 | ゼロヨンタイム(目安) | 特徴 |
---|---|---|
日産 リーフ e+ | 15秒台前半 | EVならではのレスポンスとシームレスな加速 |
スバル WRX S4 | 14秒台後半 | 2.4LターボエンジンとAWDによる高い走行性能 |
マツダ ロードスター(2.0L) | 15秒台後半 | 軽量ボディを活かした軽快な走り |
リーフがゼロヨンで速さを見せる大きな理由は、モーターによる駆動力を無駄なく路面に伝えられる点にあります。高度なトラクションコントロールシステムがタイヤの空転を瞬時に抑制し、340N・mという大トルクを効率的に推進力へと変換します。変速ショックが一切ないため、加速が途切れることなく続いていくのも強みです。静かで滑らかなのに、実はとても速い。そのギャップこそが、リーフのゼロヨンにおける面白さと言えるでしょう。
あのGTRに迫る?噂の加速GTRを徹底検証
一部のクルマ好きの間で「リーフの出足はGTR並み」と囁かれることがあります。これは本当なのでしょうか。日本を代表するスーパーカーである日産GT-Rの加速と比較しながら、その真相を検証します。
- リーフとGTRの加速性能の決定的な違いがわかる
- なぜ「GTR並み」と言われることがあるのか理由がわかる
- ごく低速域におけるEVの優位性を理解できる
結論から言うと、総合的な加速性能でリーフがGTRに敵うことはありません。GTRの最新モデルの0-100km/h加速は3秒を切ることもあり、まさに異次元の速さです。ゼロヨンタイムも10秒台という、市販車としてはトップクラスの記録を誇ります。
GTRとのスペック比較
日産 GT-R (2024年モデル) のスペックは最高出力421kW (570PS)、最大トルク637N・mと、リーフe+のスペックを遥かに凌駕します。動力性能には圧倒的な差があることをまず認識する必要があります。
では、なぜ「GTR並み」と言われることがあるのでしょうか。その理由は、発進から30km/h程度までのごく低速域に限れば、リーフのレスポンスの鋭さがGTRに匹敵する感覚をもたらすからです。前述の通り、モーターは回転した瞬間から最大トルクを発生します。一方、高性能なエンジン車であるGTRであっても、ターボが効き始めるまでには僅かなタイムラグ(ターボラグ)が存在します。そのため、信号が変わった直後の「一歩目」の鋭さにおいては、リーフがGTRに引けを取らない、あるいはそれ以上に素早く感じられる瞬間があるのです。このEV特有の体験が、「GTR並みの加速」という噂につながっていると考えられます。
ライバルEV車との加速性能比較
電気自動車市場も成熟し、今では多くのライバル車が存在します。リーフの加速性能は、他のEVと比較してどのレベルにあるのでしょうか。代表的なライバルとの0-100km/hタイムを比較してみましょう。
- 競合EVとの加速性能における立ち位置がわかる
- 各車種のキャラクターの違いを把握できる
- リーフのコストパフォーマンスを評価できる
ここでは、価格帯やボディサイズが近いEVをいくつかピックアップして比較します。ただし、いずれも公式発表値ではなく、メディア等による実測値の目安である点にご留意ください。
車種 | バッテリー容量(代表例) | 0-100km/hタイム(目安) | 新車価格帯(目安) |
---|---|---|---|
日産 リーフ e+ | 60kWh | 約7.0秒 | 約525万円~ |
ヒョンデ IONIQ 5 | 58kWh | 約8.5秒 | 約479万円~ |
テスラ モデル3 RWD | 約60kWh | 約6.1秒 | 約561万円~ |
BYD DOLPHIN Long Range | 58.56kWh | 約7.0秒 | 約407万円~ |
こうして比較すると、リーフe+の加速性能は、同価格帯のEVの中で非常に競争力があることがわかります。特にBYD DOLPHINは価格が安いながらリーフe+と同等のタイムを記録しており、強力なライバルと言えます。一方で、テスラ モデル3は一段上の加速性能を誇りますが、価格もその分高価になります。IONIQ 5はデザイン性や居住性に優れる一方、加速性能はリーフe+に一歩譲ります。各車に個性がある中で、リーフは長年の実績に裏打ちされた信頼性と、十分な速さ、そしてこなれた価格のバランスが取れたモデルと言えるでしょう。
中古車選びで加速性能を落とさないコツ
新車は予算的に厳しいという場合、中古のリーフも魅力的な選択肢です。しかし、中古EVならではの注意点もあります。特に加速性能に直結するバッテリーの状態はしっかり確認したいポイントです。
- 中古リーフ選びの最重要ポイントがわかる
- バッテリーの劣化度合いを確認する方法を知れる
- 長く乗るための中古車選びのコツを学べる
電気自動車のバッテリーは、スマートフォンのバッテリーと同様に、充放電を繰り返すことで少しずつ劣化していきます。バッテリーが劣化すると、満充電での航続距離が短くなるだけでなく、モーターへ供給できる電力も制限され、本来の加速性能を発揮できなくなる可能性があります。
バッテリー容量計(セグメント)の確認は必須!
中古リーフを選ぶ際は、メーター内に表示されるバッテリー容量計のセグメント数を必ず確認しましょう。新車時は12セグメントですが、劣化が進むとこのセグメントが欠けていきます。一般的に、セグメント欠けが少ない(11セグ以上が望ましい)車両を選ぶのが、性能を維持する上での重要なポイントです。
また、急速充電の頻度が高い車両はバッテリーへの負荷が大きく、劣化が早い傾向にあると言われています。整備記録などを確認し、どのような使われ方をしてきた車両なのかを推測することも大切です。年式が新しく、走行距離が少ない車両を選ぶのが基本ですが、それ以上にバッテリーの状態を重視することが、満足のいく中古リーフ選びの最大のコツと言えるでしょう。
まとめ:日産リーフの0-100性能を再確認
この記事では、日産リーフの0-100km/hタイムを中心に、その加速性能について多角的に解説してきました。最後に、記事の要点をリスト形式で振り返りましょう。
- リーフの加速はモーターの特性により非常にスムーズかつ静か
- 0-100km/hタイムは標準モデルで約8秒、e+で約7秒が目安
- e+は標準モデルより大幅にパワフルで高速域の伸びも良い
- NISMOモデルはスペック以上に体感的な速さと操る楽しさを追求
- ゼロヨン(400m)タイムはe+で15秒台前半とスポーツカーに匹敵
- 発進直後の鋭さにおいてはGTRに匹敵すると感じられる瞬間もある
- ただし総合的な動力性能ではGTRに大きく及ばない
- ライバルEVと比較してもリーフの加速性能は競争力が高い
- モーターは発進と同時に最大トルクを発生させる特性を持つ
- 車両重量はe+の方が重いがパワーでカバーしている
- e-Pedalはアクセル操作だけで加減速でき運転疲労を軽減する
- 中古車を選ぶ際はバッテリーのセグメント数(劣化度)が最重要
- バッテリーの劣化は加速性能の低下にも繋がる可能性がある
- 購入前には試乗して自身の感覚で加速感を確かめるのがおすすめ
- 詳しいスペックや最新情報は公式サイトで確認することが重要